精油の香りを鼻から吸入するとともに、香りの成分の効果を肌から浸透させることもできるのが、入浴(アロマバス) です。バスタイムのリラックス効果とうまく相乗効果により高いリラックス効果があります。
また、浴室は密閉された空間なので、たいへん効率のよい芳香浴が可能になります。古くは、古代エジプト、ギリシャ、ローマの人々も芳香植物を使って入浴を楽しんでことが確認されています。。
日本でも、ゆず湯や菖蒲湯など、香りのよい植物を使った効果的な入浴習慣を古来からもっています。肌を清潔にするという目的だけでなく、こころとからだをリラックスさせる時間としての入浴を生活に取り入れましょう。
好きな香り、心地よい香り、もしくは目的や症状に合わせた精油を浴槽に張ったお湯の中に落とします。精油の量は4~5滴が標準です。
多くても10摘までにし、香りの強い精油や肌の弱い人の場合は少なめにしておくほうがよいでしょう。。精油はブレンドをすることで、心身への作用の期待感が、一層高まります。
精油は、お湯には溶けないので、手でよくお湯をかき混ぜてから入浴します。ここで知っておきたいのが、目的に合った入浴の効果をもっと高めるのの温度や時間、入り方があるということです。
ゆったりとリラックスしたいときには、38度前後の湯温にゆったりとした態勢で入ります。長い入浴時間のほうが効果がアップするので半身浴を行います。長時間、お湯につかるときは、心臓に負担がかからない半身浴がおすすめです。
逆にリフレッシュしたいときは、40度くらいの熟めのお湯に肩までつかり、早めに上がります。そのほかにも座浴や手浴、足浴といった部分浴も取り入れながら、目的や好みに合わせて効果的で楽しいバスタイムを過ごすとストレス解消になります。尚、精油は揮発性が高いので、入浴時間は30分程度にします。10滴以上使うことは控えます。
バスソルトの作り方
精油と原塩を使って体内の余分な水分を取り除く効果のあるオリジナルの入浴剤を作ります。用意する材料は、次のとおりです。
- ガラス容器に原塩を入れます。原塩には、ミネラルが豊富に含まれます。事前に細かく砕いておいてもよいです。
ここに精油を加えます。 - スプーンを使ってよくかきまぜます。精油が原塩に均一に混ざるようにします。1回の入浴で40~50g程度を目安に使います。もし余れば密閉容器に保存しておけばよいでしょう。
半身浴
みぞおちの下くらいまでつかるお湯を浴槽に張って入浴することを、半身浴といいます。ぬるめのお湯に精油を3~4滴入れ、よくかき混ぜてから30~40分程度入りましょう。心臓にあまり負担をかけないため、ゆっくりとからだを温めることができ、新陳代謝と発汗を促すことができます。
座浴
浴槽なら底面から20cmくらい、あるいは大きめの洗㌃器などにお湯を張って腰くらいまでつかる方法です。精油を1~2滴入れ、よくかき混ぜてから5~10分程つかります。痔、便秘の不快症状に効果的です。半身浴は、ここ最近健康にも美容にも人気です。半身浴についてはこちら。
ひじ浴
大きめの洗面器などにお湯を張って両ひじをつける方法です。お湯に精油を2~3滴入れ、よくかき混ぜてから5~10分程度つかります。血行がよくなり、腕のだるさや肩こりなども解消されます。
手浴
洗面器などに手を入れてちょうどいい温度のお湯を張り、両手を手首までつけるの方法です。精油を1~2滴入れ、よくかき混ぜてから10分程度つかります。かさついた手にうるおいを与えるだけではなく、指先や手、手首から腕の疲れ、肩こりを解消します。お湯の中で、手のひらのツボを押しながら指先までマッサージすると、より効果的です。寒い季節やお風呂に入れないとき、あるいは気分転換をしたいときなどにもおすすめ。末梢の血流が改善すると手が非常に温かくなります。
足浴
浴槽、あるいは洗面器にくるぶしまでつかるくらいのお湯を張って足をつける方法です。お湯に精油を1~2滴入れ、よくかき混ぜてから10分程度つかります。血行改善し、足のむくみが取れて軽くなります。お湯の中で、足の裏からひざまでの部分を、下から上へマッサージするとさらに効果的です足を温めるだけで全身の血行を促す働きがあるので、冷え症の人にはおすすめの方法です。夏のクーラーや冷房で就寝時に足がだるくなる人(やせ体質の人に多い)には効果大です。