取り扱い方
精油は濃縮された純度の高いものです。天然のオイルではありますが、直接肌につけたり、口に入れたりすることは避けます。目もとや口もとなどのデリケートな部分には、希釈した精油であっても、使用するのは厳禁です。正しく計量する場合は、ガラス製で精油の成分で溶解しないシリコン樹脂のスポイトを用意します。使用後は無水エタノールできれいに洗浄しましょう。
取り扱いについては以下の点に注意します。
- 3歳以下の乳幼児への使用
- 誤飲
- 敏感肌、アレルギー体質の人は、事前にパッチテストで試してから使用
- 光感作用のある精油に注意
- お年寄りや妊婦、肌がデリケートになっている状態のときは注意
12歳以下の子供の場合は、大人の半量で試してから使う。
誤用を防止するために、子供の手の届かない所に保管。
ベルガモットやレモン、スイートオレンジやグレープフルーツなどの柑橘系の精油には光感作用があり、使用した直後に紫外線に当たると、赤く腫れたり、しみになつたりすることがある。日中や外出前に使用することは避ける。
使用する精油や使用方法に充分注意する。種類によっては妊娠中にダメージを与えるものがある。
保存方法
精油は、日光、熱、金属などの影響を受けやすく、香りが変化したり、色が変わったりすることがありますから、保存方法にも十分気を付けます。
まず、精油は褐色やブルーなどの色がついた遮光性のあるガラスビンに保存します。例外もありますが、未開封なら約2年、開封したら1年程度が品質保持の目安です。また、柑橘系は半年程度。逆に、サンダルウッドやパテエリーのように、年月を重ねるほどに質が向上する香木系もあります。どんな精油でも、購入時には使用期限をチェックして、たくさんまとめて購入するのではなく、使い切れる量をこまめに買うのがよいでしょう。
精油の状態がわからないときには、香りで判断するのがいちばんです。ハンカチなどに1 滴落として、香りが新鮮かどうかを確かめます。そして、直射日光が当たらない、風通しのいい冷暗所に、必ずビンを立てて保存しておくことが必要条件です。
揮発性が高く、空気に触れると劣化するので、使ったらふたをきちんと閉めておきます。もちろん、湿気や火気も厳禁です。芳香浴などをするときに、とくに気をつけたいのが、お風呂場などに精油を保存しないことです。湯気で精油もビンも劣化し、ふたが開かなくなってしまうこともあります。また、精油はビンから直接お湯の中に落とさずに、一度皿の上などに出してから使用するようにします。