日別アーカイブ: 2012年9月11日

ローズウッドの特徴と作用

ローズの香りをウッディ一系にしたような、ライトスパイシーな甘い香り。バラの香りに似ていることからローズウッドと呼ばれています。
しかし、原料はバラとはまったく異なる植物です。その木はフランスでは飾り棚、ブラシやナイフの柄に使われていました。
精油はブラジルの熱帯雨林で見られる常緑樹の心材から抽出しますが、木の絶滅を防ぐため、1本伐採するたびに1本植樹しなければならない法律ができています。
香水には古くから利用されていますが、アロマテラピーに用いられるようになったのは、つい最近のことです。

心への作用は、気分が滅入っているときや、いろいろな問題を抱えて落ち込んでいるときなどに、気持ちを明るく切りかえる作用があります。また、催淫作用もあるとされ、眠っていた官能を目覚めさせます。

体への作用は、殺菌、消毒作用でのどを健やかに保ちます。吐き気を伴うような頭痛、あるいはジェットラグ(長時間ジェット機で移動する際の心身の特別な疲労)の症状を軽くする力があります。

肌への作用は、細胞を刺激し、組織を新しくするエネルギーがあるので、切り傷や炎症に有効。乾燥肌、敏感肌にも使えます。また、バランスを整えて加温する作用は、老化してきた肌やシワ対策として用いられます。

ローズウッドの精油は、こちら。

ローズの特徴と作用、注意点

花の定番的代表で香りの女王と呼ばれるローズ。深くて甘い優雅な香りは、特徴的で幸せな気分にしてくれます。長い間、「愛と純潔」の象徴とされてきました。また、その花の美しさは、イギリスの貴族の紋章にも使われた歴史があります。
ダマスクローズから取れるローズオットーは「精油の女王」といわれ、貴重で高価。精油1滴を作るのにバラの花が約50本必要といわれます。レッドローズは「薬屋のバラ」という別名をもち、中世に肺疾患やぜんそくの治療に利用されました。ローズの精油は現在でも不老長寿の妙薬、若返りの薬とたたえられています。

心への作用は、情緒など精神面への働きかけに優れます。悲嘆、嫉妬、恨みなといった、マイナスなこころの状態をほぐすのに役立ちます。気分を明るく高揚させ、前向きで肯定的な感情を呼び起こします。

体への作用は、ホルモンのバランスを整え、生理の周期を正常にしたり、さまざまな性的障害を改善します。血液の循環を活発にして、毛細血管の働きを強化します。更年期障害にも有効で、かつ女性らしい感性を引き出します。

肌への作用は、ほとんどの肌タイプに有効ですが、とくに老化してきた肌や乾燥肌、敏感肌の人に有効です。

注意点は、通経作用があるので、妊娠中は使用控えます。

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