月別アーカイブ: 2012年8月

スウィートオレンジの特徴と作用、注意点

柑橘系ならではの、甘くフレッシュな香りのスイートオレンジの精油は、オレンジの果皮を圧搾して抽出します。オレンジは、食品としても馴染みの深いもので身近です。同じオレンジの木の花と葉からはネロリ、プチグレンの精油が採れます。ギリシャ神話のなかで、女神アフロディーテにささげられた黄金のリンゴとは、じつはオレンジだったといわれます。
少なく高価だったため、ヨーロッパでは17世紀まではほとんど使われることはありませんでした。その後、オレンジの精油はうつ病、心臓疾患、腹痛などの症状に活用され、誰からも好かれる香りは不眠症の改善にも役立っています。

心への作用としては、オレンジの香りは落ち込んだ気分を明るくして、不安や緊張をほぐします。リフレッシュしたいときや、からだにエネルギーを与えたいとき、眠りたいのに眠れないときにおすすめです。

心への作用は、消化器系の調子を整えるので、腹痛や胸やけ、食欲不振に有効。便秘と消化不良には希釈したオイルで腹部のマッサージが効果的です。

肌には、収れん作用があるので、キャリアオイルやクリームに混ぜてフェイシャルマッサージをすると肌が元気になります。

注意点は、刺激を感じることがあるので、キャリアオイルとブレンドする場合も低濃度にしてブレンドします。使用後6時間は日光に当たらないように注意します。

スウィートオレンジの精油一覧

ジュニパーベリーの特徴と作用、注意点

ウッディーでさわやかな精油の香りはサイプレスにも似ていますが、ジュニパーベリーのほうがシャープでビリッとして爽やかです。
ジュニパーの木は小さな黄色の花を咲かせ、青色または黒色の液果を実らせます。精油は液果、葉、枝から採れるジュニパーと、液果のみから採れるジュニパーベリーの2種類があります。ジュニパーには、利尿作用と殺菌作用があり、コレラや腸チフスのような伝染病の治療に大きく貢献してきました。フランスの病院ではジュニパーとローズマリーの枝を焚いて病室の空気の浄化に役立て歴史があります。
心への作用としては、疲労した精神をリフレッシュして、ものごとにチャレンジしていく強い精神状態を保ちます。
体への作用は、とくに利尿作用は定番で、お酒を飲み過ぎたり、こってりとしたものを食べ過ぎたときに生じる毒性物質を排出させるのに役立ちます。食欲を正常に戻し、肥満の解消に役立ち、リウマチや痛風の痛みをやわらげます。

肌への作用は、収れんと洗浄効果があり、にきび、脂性肌、シェイプアップやセルライトの緩和には、このオイルでマッサージを行うといいでしょう。

注意点は、長期の使用は控えます。腎臓障害や体内に炎症があるとき、妊娠している際には、使用を控えます。
ジュニパーベリーの精油一覧

サンダルウッドの特徴と作用、注意点

甘くエキゾチックで心地よい木の香りがします。精油として使われるのは木部の内奥部分(心材) で、サンダルウッドの樹齢60年ほどの成熟した木を使います。
いちばん質のいい木はタンスなどを作るのにも使用され、削り残りである心材が蒸留されます。最上の品質の精油はインドのマイソール産のものになります。
サンダルウッドの木はインドでは寺院や家具を作ったり、薫香として鎮静作用のある香りは瞑想などに利用されてきました。今でも宗教的儀式に使われますが、近年は樹木が希少になり、精油を蒸留するためにだけ使われています。

心へは、神経の緊張と不安をやわらげ、気分を鎮静させます。心配事があって眠れないときなどは、こころをリラックスさせて充実感に満たしてくれます。催淫作用があるのでセクシーな気分にさせる力もあります。

体への作用は、のどの痛みをやわらげ、せきを鎮めてくれます。膀胱炎や胸やけ、下痢の症状を緩和します。

肌へは、柔軟にする効果があり、香りが甘く持続するため化粧品によく使われます。かゆみをおさえて炎症を緩和したり、にきび、乾燥肌にも作用します。

注意点は、抑うつ状態のときは使用を控えます。衣類につくと香りがなかなかぬけないので取り扱いに注意します。

サンダルウッドの精油一覧は、こちら。

サイプレスの特徴と作用、注意点

さわやかでスパイシーなすっきりとした香りが特徴です。サイプレスは、円錐形をした丈の高い木で、腐朽しっらい材質から、かつては十字架が作られるときに使ったという言い伝えもあります。ギリシャの島々の庭園と墓地でなじみが深く、キプロス島はこの木が崇拝されていた島として命名されました。また、古代ギリシャではサイプレスを浄化のために薫香として焚き、呼吸器系症状の治療に使ったといいます。その香りはせきや気管支炎、のどの腫れを楽にすることで知られ、精油は子供の百日ぜきを治す薬剤の成分として利用されてきました。

心には鎮静作用があり、おしゃべりで興奮しがちな人、イライラしがちな人には怒りをやわらげて気持ちを落ちつかせる作用があります。

体には、体液のバランスを整えて出血、重い生理、発汗の抑制、とりわけ足の発汗過多に有効です。ホルモンのバランスを整え、更年期のつらい症状をやわらげる作用があります。

肌には、体液のバランスを整えて、肌の衰えを防ぐ効果があります。収れん作用があるので汗をかきやすい脂性肌に向きます。女性に多いセルライトにも有効です。

注意点としては、高血圧の人は使用を避けます。生理の周期を正しくする働きがあるので妊娠中は使用を控えます。

サイプレスの精油一覧はこちら。

クラリセージの特徴と作用、注意点

頭痛や生理痛などの痛みをやわらげこころのバランスを整える「クラリセージ」は、葉にも萄にも強く甘い芳香があり、イギリスではビールを醸造するときのホップにも代用されていました。かつて「キリストの目」 と呼ばれ、目を清浄する粘液を出す性質が利用されたためでしょうか、「清浄な」ぁるいは「明るい」を意味するラテン語の「クラルス」から名前が由来しています。
その精油はほんの少量で効果を発揮し、精神をリラックスさせて幸福な気持ちをもたらしてくれます。近年は医療のためでなく、香水の成分として使われることが増えています。セージとは同じシソ科ですが、精油の性質はまったく異なります。

心への作用は、気が張って落ちつかないなど、ストレスや不安におそわれたとき、神経の緊張をやわらげて感情の高まりを鎮めてくれます。
体への作用は、精神的なストレスが原因と思われる筋肉のこりや痛み、頭痛を緩和させます。病後の体力回復にも効果があります。また、ホルモンのバランスを調整して子宮の強壮剤となります。
肌へは、頭皮のトラブルに有効で、脂っぼい髪をさっぱりとさせてフケをおさえます。炎症を起こした肌やむくみにも効果的です。
注意点は、鎮静効果が高いので、車の運転前やアルコールを飲むときは使用しないように注意します。妊娠中の使用も避けます。
クラリセージの精油一覧はこちら。

イランイランの特徴と作用、注意点

熱帯の花の香りは感情の高ぶりを鎮めて幸せな気持ちをもたらす「イランイラン」は、甘く重いエキゾチックな花の香りが特徴です。原料となるイランイランノキは熱帯の樹木の一種で、黄色、ピンク、藤色の花を咲かせます。木からぶらさがって咲く花の美しさをたたえてマレー語の〝アランイラン″(花々の中の花) からその名がついたそうです。とくに黄色の花から最初に抽出される精油が品質に優れ、苦から香料の木としても有名で、精油はココナツオイルと混ぜて整髪料に使われてきました。オリエンタルな花の香りは催淫作用があるとされ、インドネシアでは新婚カップルのベッドにイランイランの花びらを撒く風習もあるそうです。
作用は、心には精神的ショックを鎮め、喜びの感情を呼び戻します。ストレスを感じるときや不安、怒り、恐怖などの激しい感情におそわれたときに利用すると、ゆっくりとこころをときほぐす作用があります。
体への作用は、興奮しているときなどの速い心拍を正常に戻すのに有効で、上昇した血圧を低下させます。また、ホルモンのバランスを整え、生殖に関する機能に働くほか、殺菌、消毒作用もあります。
肌への作用は、皮脂の分泌を調節することから、乾燥肌にも脂性肌の両タイプに利用できます。髪の成長も促し、ツヤやコシを与えます。
注意点は、過度の使用で吐き気や頭痛を起こすことがあります。敏感肌や妊娠初期の使用は避けます。
イランイランの精油一覧はこちら。

ハーブティー

精油は飲むことはできませんが、ハーブはお茶で楽しむことができます。ハーブティーは薬草茶として親しまれてきましたが、薬効のみに過大な期待をするより、香りや風味を楽しみながら有効成分をからだに取り入れるほうがよいでしょう。同じハープでもドライとフレッシュでは香りが違ってきます。フレッシュが楽しめる季節はフレッシュを楽しむなど、好みで使い分けてもいいでしょう。
購入するときは食用として売られているハーブを利用します。まずは単品で試してから、そのハーブをベースにして何種類かブレンドしてみます。
ハーブには相乗効果があるので、同じ効用のあるハーブなら1種類よりも2 種類にすれば倍以上の効果をもたらします。ブレンドの比率は自由です。。ハーブの種類は3~4種類あれば充分楽しめます。

ハーブティーの入れ方

ハーブに熱湯を注ぎ、浸出させて飲みます。浸出時間は約3分。火にかけて煮出したり、浸出時間が長いと薬臭くなり、ハープによっては刺激が強すぎる場合もあります。カフェインを含まないので就寝前でも楽しむことができます。

  1. ティーポットとカップは、あらかじめ温めておきます。ティーポットに人数分のハープを入れます。ドライハープならカップ1杯に対してティースプーンに山盛り一杯。フレッシュハ一ブならまその2~ 3倍。沸かしたてのお湯を静かにポットに注ぎます。
  2. 香りを逃がさないように、ふたをして2~3分蒸らします。蒸らす時間はハーブの種榎で異なりますが、蒸らしすぎは味や香りを変えてしまうので気をつけましょう。
  3. ポットを2~3 回、静かに水平にまわしてから、茶こしを使ってカップに注ぎます。何人分かを入れるときは、まず、すべてのカップに少しずつお茶を注ぎ、再度上からお茶をたしていきます。お茶の濃さが均等になります。飲む前にレモンやハチミツを加えてもおいしく飲むことができます。また、ハープを浮かべると、みた目にもい演出になります。

アイスで飲みたい場合には?

夏などは、やっぱりアイスで飲みたいものです。冷蔵庫でグラスを冷やします。1杯分のハーブをポットに入れて、グラス1杯の量の半分ぐらいの熱湯を注ぎます。グラスにいっぱい氷を入れて茶こしを使って注ぎます。
軽くかき混ぜて、ミントやレモンパームの葉を飾れば完成です。

入浴

ハーブを使うアロマバスは、精油のような即効性には劣りますが、時間をおけばおくほどエキスがでてくるので、長時間楽しむことができます。作用が穏やかなので、妊娠中や肌の弱い人も利用できるのがメリットでもあります。
ハープはドライで1回5~ 10g。ひとつかみぐらいを目安にします。
ガーゼのハンカチノやお茶のパック、ストッキングなどを袋にしてハーブを入れるといいでしょう。
袋は使い捨てできるものが後の処理も手軽です。お湯に入れると中で袋が切れたり、紐がほどけやすくなるので、しつかりと口を結びます。ハーブは1回分ずつが基本なので使いまわしは避けます。ただし、ハープを浸出したお湯は沸かし直して入れます。
ミント、月桂樹、ローズゼラニウム、レモンパームなどのフレッシュハープなら、お湯の中で肌にこいすりつけても効果的です

ハーブによるアロマテラピー

芳香浴

ハーブは濃縮された精油よりも作用がまろやかで、肌の敏感な人や妊娠中の人でもアロマテラピーを楽しむことができます。
芳香浴では、ハーブをポプリやリース、ピロー、サシエ、シューズキーパーなどにして香りを立たせます。サシエやシューズキーパーは殺菌、防虫、消臭効果のあるハーブが役立ちます。これらのクラフトに精油を少し加えると、より深い香りになります。ハーブを使った民間療法は古くから知られています。
自然の力で心身のコンディションを整え、元気にしてくれるという点では精油と同じですが、ハープは、植物そのものを利用できるところに価値があります。また、好きな香りを組み合わせたり、作る過程を楽しめること、視覚的な効果があることもハーブのいいところでしょう。精油を自分のレシピでブレンドするのは少し難しいけれど、ハーブなら簡単にオリジナルの香りが楽しめるのも特徴です。

ポプリ

ポプリは香りや色、形のいい草花や果皮、木片などを乾燥させてブレンドしたものです。部屋の芳香剤にしたりサシュに入れて匂い袋にして楽しみます。
作る場合はまず、葉や茎は風通しのいい日陰で1 週間、花は2~3日間程度、然乾燥させてからオーブントースターの余熱や電子レンジ(30秒ずつ様子を見ながら3~4回線り返す) で完全に乾かします。
ブレンドには木やホーローのボウルと木のスプープポンを使います。さらにポプリの香りを長持ちさせる保留剤(オリスルートなど)やスパイスを乳鉢で砕いて好みの精油を落としたものを加えます。密閉容器に移して1~2週間、涼しい場所で熟成させます。

ピロー・サシェ

好きなドライハープをブレンドして枕に詰めたピローは、心地よく眠るためだけでなく、すっきりと目覚めるのにも大変に役立ちます。
風邪をひいて鼻がつまっているときや花粉症には、ペパーミントのさわやかな香りが安眠に効果的です。小さな木綿の袋に好みのドライハーブを詰めたサシュは、チェストの引き出しや、車の中に置いたり、携帯にも便利です。
ピローはドライハープをキルト芯などの綿で包んで糸で軽く閉じてから布をかぶせて作ります。サシェは小袋を作り、中にポプリやドライハーブを入れてリボンでロを結びます。

リース

永遠の愛や勝利のシンボルなどの意味をもつリースは、インテリアとして人気です。フレッシュハーブでテーブルリースを作ったあとに、そのまま乾燥させて壁に飾ることもできます。飾る場所や用途によって、ハーブの色や香りを選びます。最近では、ピーワックスに香りをつけたものや、サシュなどを飾りに用いたものもあります。
土台は市販のリース台を利用できます。そこに花や葉とサシェをワイヤーやポンドで固定します。ハーブに精油をつけると変色するので香りが薄れたらサシェに精油を落とします。
ピーワックス100g を湯煎で溶かし、好みの香りの精油を10~20滴加えて混ぜ合わせます。型に流して囲まらせたものをリースに飾ります。香り成分は1~2か月持続します。

スキンケア

精油のもつ素晴らしい力は、伝統的に古くから肌のお手入れにも利用され、美肌効果は広く知られています。有名なエピソードには、ハンガリーの女王が70歳代のときにローズマリーウオーター(化粧水) で若さを取り戻し、ポーランドの国王から求婚されたというものや、クレオパトラは、美しい肌を保つためにバラの香水風呂を愛用していたという歴史もあります。
精油には保湿作用、抗酸化(老化を防ぐ)作用、収れん作用などの働きがあるほかに、心身をリラックスさせる効果もあります。その結果、血行が促進されて新陳代謝が活発になり、体内に取り入れられた酸素や栄養素が充分に運ばれるという相乗効果が期待できます。手作りの化粧品なら自分の好きな香りが楽しめ、しかも防腐剤や添加物を使用しないので安全・安心でもあります。
肌の状態に合わせて上手に用いることで、さまざまな肌のトラブルを改善し、内面から美しさを引き出してくれる点が特徴です。

フェイシャルスチーム

肌に香りのスチームを当てて毛穴を開き、洗顔だけでは落としきれない毛穴の汚れや老廃物を取り除く美容法です。洗面器に熱湯を入れます。お湯の温度が高すぎると精油はすぐに蒸発してしまうので、1~2分間冷ましてから精油を1~2滴落とします。あとは途中で差し湯をしながら5~10分間蒸気を顔に当てるだけ。
蒸気が逃げないように頭からバスタオルをかぶり、必ず目を閉じて行います。終わったら冷たい水で顔を洗って毛穴を引き締めます。
使用する精油は、肌が乾燥ぎみのときはサンダルウッドやローズ、ベチバー。脂っぼさが気になるときはゼラニウム、イランイラン、ジュニパーベリー。くすみや老化が気になりだしたらゼラニウムやラベンダーを。
これはドライハープでも利用できます。ハーブは5g~10gを洗面器に入れて熱湯を注ぎ、ふたをして1~2分間待ち、精油と同様に蒸気を当てます。
フェイシャルスチームは、洗顔のあとに、週1回くらいのペースで行うといいでしょう。肌の弱い人は時間を短くしたり、肌の様子を見ながら行います。香りを強く吸うので好きな香りを選ぶことも大切です。
また、ときどき口を半開きにして呼吸をすると、のどや鼻がすっきりするので、風邪をひいたときにもおすすめです。

フェイシャルパック

カオリンを使った手作りのパックは、肌が疲れて肌色がくすみがちなときに、毛穴や皮膚の汚れを取り除いて栄養を補給してくれます。
パックは、基本的にカオリンなどの鉱物に、キャリアオイルと精油を加えて作ります。カオリンとは天然の長石類の風化物で、白色の粘土のような鉱物です。
薬局で購入できます。カオリンは肌の汚れを引き出し、血行を促して活力を与える力がありますが、ニキビ肌の人には向きません。
また、敏感肌や乾燥肌の人はモンモリオナイトという陶土がおすすめです。ひんやりとした感触で、一度使うと手放せなくなりそうな心地よさも評判です。
使い方は、まず洗顔後、水気を拭き取った肌に目と口のまわりを避けて顔全体に均一に塗り、5〜10 分ほどしてパックが乾いたら、ぬるま湯で洗い流します。フェイシャルスチームと併用するときは、スチームのあとに行います。週1 回のお手入れで充分です。肌を清潔にして引き締め、透明感をもたらします。

フェイシャルマッサージ

フェイシャルマッサージは表情筋をほぐし、疲れをやわらげて、イキイキとしたハリのある素肌を取り戻します。
肌の栄養状態がよくなるので、組織の働きを高めて抵抗力を強化してくれます。顔は血管や神経、リンパ管の分布が発達していて、どの流れも耳の周囲に集まり、首の横を通っています。
マッサージはこの流れと筋肉に沿って行います。顔の中心から外側へ、下から上へ向かうようなつもりでやさしく指先を動かします。
マッサージが終わったらオイルは拭き取らないで、朝までじっくりと成分を浸透させます。油分が気になるときはティッシュペーパーで余分なオイルだけを取ります。マッサージオイルは化粧水をつけたあとに、毎日使ってもかまいませんが、精油の希釈濃度は0.5%以下にします。鼻の近くにつけるものなので、香りの強いローズなどは、より低い濃度にします。必ずバッチテストをしてから使います。

石鹸

市販の無香料、無着色の石けんに精油やドライハープを加えて作るボディ用手作り石けんは、合成香料や防腐剤が入らないので、アレルギーや敏感肌の人にも喜ばれます。
肌への刺激が少なく、簡単に作れて色や形も自在に楽しめます。さらに、モチがよく、最後まで香りが消えないのも魅力です。香りを楽しむインテリアとして利用してもいいでしょう。下着ケースなどの中に入れて置いてもよいです。
石けんに使う精油は、ローマンカモミール、ゼラニウム、ラベンダー、ネロリ、ローズが人気です。肌質によって加える精油を変えるとより効果的に使えます。殺菌効果が強く、肌を引き締めてハリをもたらすラベンダーは、とくに脂性肌や吹き出物ができやすい肌に向きます。敏感肌や乾燥肌にはローマンカモミールやネロリ、しみやくすみが気になる肌にはゼラニウム、老化が気になる肌にはローズやサンダルウッドがおすすめです。オートミールや米ぬかを混ぜたり、ラベンダーの花などハーブをそのまま練り込んでもいいでしょう。

ローション

精油の香りとホホバオイルの栄養分を合わせた、肌に穏やかな手作りのローション(化粧水) です。
クレンジング後の拭き取りや、メイク前の収れん用などに安心して使えます。精油は肌質によって変えるのが効果的です。
普通肌には健康的な肌を作るゼラニウム、脂性肌にはラベンダー、乾燥肌にはローマンカモミール、敏感肌にはローズ、老化が気になる肌にはネロリがおすすめです。
乾燥肌、敏感肌、老化肌は精油の量を1滴に、脂性肌はホホバオイルの量を1mlに減らします。ローションは朝晩の洗顔後に、コットンにたっぶり含ませてパッティングしながらつけます。手作りのローションは防腐剤などが何も入っていないので生ものと同じです。ローションに使う水は水道水は避けてフローラルウォーターや精製水、ミネラルウオーター(飲用)を使用します。作るときの器具や保存容器は、清潔でオイルに対応するものを使います。冷蔵庫に保存して約1週間で使い切ります。

クリーム

唇の荒れや手手足のかさつき、軽いひび割れなどには、クリームを使います。クリームを作るときには、ピーワックス(蜜ろう)を使用します。
ピーワックスは蜜蜂が巣を作るときに出す天然のワックスで、皮膚を柔軟にする成分や保湿を促す成分が含まれます。抗菌作用があるので台所での小さな傷ややけど、虫に刺されたときに塗っても効果的。クリームはピーワックスとキャリアオイルをベースに、精油を加えて作ります。ピーワックスとキャリアオイルの比率を変えれば、作り方は同じで粘性の違うクリームが作れます。

シャンプー

手作りシャンプーは、頭皮に負担をかけることなく、健康な髪を保つことができます。シャンプーの基材は市販の無香料のシャンプーを用意そこにキャリアオイルと精油を加えます。精油は頭皮のトラブルを改善するローズマリーなどがおすすめ。洗い流すので濃度は多少強くても大丈夫ですが、基本は1%です。一度にたくさん作らず、2~3回分ずつ作ります。

リンス

手作りのリンスはシャンプーと同様、使い続けるうちに頭皮が自分でバランスを取れるようになり、どんな髪にもツヤがでるようになります。
リンスはお酢(ビネガー) に精油を加えて作ります。シャンプーのあと、お湯を入れた洗面器にリンスを10~20 ml ほど加えてよく混ぜ、髪全体になじませるようにかけます。洗い流す必要はありません。
枝毛、抜け毛、フケなどのトラブルを解消して養毛効果も期待できるので男性にもおすすめです。また、リンスの代わりに、洗面器にお湯を入れ、ローズウッドやローマンカモミールの精油を2~3 滴落としたものに髪をつけて、すすぐだけでも有効です。