ハーブを使うアロマバスは、精油のような即効性には劣りますが、時間をおけばおくほどエキスがでてくるので、長時間楽しむことができます。作用が穏やかなので、妊娠中や肌の弱い人も利用できるのがメリットでもあります。
ハープはドライで1回5~ 10g。ひとつかみぐらいを目安にします。
ガーゼのハンカチノやお茶のパック、ストッキングなどを袋にしてハーブを入れるといいでしょう。
袋は使い捨てできるものが後の処理も手軽です。お湯に入れると中で袋が切れたり、紐がほどけやすくなるので、しつかりと口を結びます。ハーブは1回分ずつが基本なので使いまわしは避けます。ただし、ハープを浸出したお湯は沸かし直して入れます。
ミント、月桂樹、ローズゼラニウム、レモンパームなどのフレッシュハープなら、お湯の中で肌にこいすりつけても効果的です
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ハーブによるアロマテラピー
芳香浴
ハーブは濃縮された精油よりも作用がまろやかで、肌の敏感な人や妊娠中の人でもアロマテラピーを楽しむことができます。
芳香浴では、ハーブをポプリやリース、ピロー、サシエ、シューズキーパーなどにして香りを立たせます。サシエやシューズキーパーは殺菌、防虫、消臭効果のあるハーブが役立ちます。これらのクラフトに精油を少し加えると、より深い香りになります。ハーブを使った民間療法は古くから知られています。
自然の力で心身のコンディションを整え、元気にしてくれるという点では精油と同じですが、ハープは、植物そのものを利用できるところに価値があります。また、好きな香りを組み合わせたり、作る過程を楽しめること、視覚的な効果があることもハーブのいいところでしょう。精油を自分のレシピでブレンドするのは少し難しいけれど、ハーブなら簡単にオリジナルの香りが楽しめるのも特徴です。
ポプリ
ポプリは香りや色、形のいい草花や果皮、木片などを乾燥させてブレンドしたものです。部屋の芳香剤にしたりサシュに入れて匂い袋にして楽しみます。
作る場合はまず、葉や茎は風通しのいい日陰で1 週間、花は2~3日間程度、然乾燥させてからオーブントースターの余熱や電子レンジ(30秒ずつ様子を見ながら3~4回線り返す) で完全に乾かします。
ブレンドには木やホーローのボウルと木のスプープポンを使います。さらにポプリの香りを長持ちさせる保留剤(オリスルートなど)やスパイスを乳鉢で砕いて好みの精油を落としたものを加えます。密閉容器に移して1~2週間、涼しい場所で熟成させます。
ピロー・サシェ
好きなドライハープをブレンドして枕に詰めたピローは、心地よく眠るためだけでなく、すっきりと目覚めるのにも大変に役立ちます。
風邪をひいて鼻がつまっているときや花粉症には、ペパーミントのさわやかな香りが安眠に効果的です。小さな木綿の袋に好みのドライハーブを詰めたサシュは、チェストの引き出しや、車の中に置いたり、携帯にも便利です。
ピローはドライハープをキルト芯などの綿で包んで糸で軽く閉じてから布をかぶせて作ります。サシェは小袋を作り、中にポプリやドライハーブを入れてリボンでロを結びます。
リース
永遠の愛や勝利のシンボルなどの意味をもつリースは、インテリアとして人気です。フレッシュハーブでテーブルリースを作ったあとに、そのまま乾燥させて壁に飾ることもできます。飾る場所や用途によって、ハーブの色や香りを選びます。最近では、ピーワックスに香りをつけたものや、サシュなどを飾りに用いたものもあります。
土台は市販のリース台を利用できます。そこに花や葉とサシェをワイヤーやポンドで固定します。ハーブに精油をつけると変色するので香りが薄れたらサシェに精油を落とします。
ピーワックス100g を湯煎で溶かし、好みの香りの精油を10~20滴加えて混ぜ合わせます。型に流して囲まらせたものをリースに飾ります。香り成分は1~2か月持続します。