日別アーカイブ: 2012年9月4日

ペパーミントの特徴と作用、注意点

メントールの爽やかな香りをもつペパーミントは、ウォーターミントとスペアミントの交雑種です。このハーブはヨーロッパ、アメリカなどで栽培されています。なかでも湿気のある気候を好むことから、イギリス産のペパーミントが最上のタイプだともいわれています。
ペパーミントは古くから歯みがき粉、消化薬、お菓子、酒などの香りづけに利用されてきました。軽く透き通った香りは、からだとこころにも積極的に働きかけます。精油の原液1滴をハンカチなどに落としてかぐと、吐き気や乗り物酔いを鎮めます。
防虫効果にも優れます。

心への作用は、ペパーミントの香りは刺激を与えて気持ちを引き締め、怒りを鎮めてくれます。精神的な疲労や偏頭痛を解消します。

体への作用は、とくに消化器系への作用に大きな効果があります。消化不良、胸やけ、下痢、便秘、乗り物酔いなどに有効に働きます。熱っぽいときや鼻づまりにも効果的です。歯痛、リウマチ、筋肉痛などの痛みをやわらげる作用などもあります。

肌への作用は、清涼感と浄化作用があり、かゆみ、炎症、日焼けを緩和します。にきびや脂性肌にもよいでしょう。

注意点は、刺激が強いので希釈濃度を厳守します。吸入をするときは目を閉じて行います。妊娠中、授乳中は使用を避けます。

ペパーミントの精油一覧はこちら。

ネロリの特徴と作用、注意点

ネロリの精油は、オレンジの香りをフローラルにしたような、一度かぐと忘れられない美しい品のある香りをもつ、とても高価なオイルです。精油のほとんどがビターオレンジやスイートオレンジの花から抽出されます。
作用にあまり差はありませんが、最上のものとされるのはビターオレンジから採れるネロリ・ビガラード油です。ネロリという名前は、イタリアのネロラ公国のアンナ・マリア妃がこの香りを好んで愛用したことに由来するといわれています。
今日でも化粧品やオーデコロンの成分として使用される定番です。

心への作用は、不安や落ち込んだこころを解きほぐし、ストレスを減少させて幸福感を与えます。興奮を鎮めて気分を落ちつけるので、眠れない夜や更年期のイライラとした症状にもよいでしょう。仕事などでいらだってしまうときにも有効です。

体への作用は、神経痛や頭痛、あくびを抑制します。また、腸に対して鎮静効果を発揮して下痢を鎮めます。血液を浄化して循環をよくするので、からだ全体の強壮剤としても優れた作用があります。

肌への作用は、細胞の成長を促進して、弾力のある肌を取り戻す手助けをします。乾燥肌、敏感肌、衰えはじめた肌に有効です。

注意点は、高いリラックス効果があるので、穏やかな眠気を感じます。車の運転など、集中力が必要なときは使用を避けます。

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